手織り絨毯/キリムの長期的なお手入れのしかた
絨毯の染料に対する光の影響
絨毯を彩る色彩には、様々な色素が使われています。
手織り絨毯の場合、稀にラピスラズリ(鉱物)など、無機顔料系の色素が使われる事がありますが、多くは人工的に作り出された合成染料や動植物由来の天然染料が使われています。
この「染料」は彩度が高く豊かな表現が可能ですので多くの繊維製品や、印刷用のインキ、一部絵画の絵具など 広く使われています。「染料」は優れた色彩、透明感を持つ反面、無機顔料系の色素に比べると 多くは光に対する堅牢度が小さいという特徴を持っています。
絨毯はほぼ毎日長時間 光に曝されているものですから、染色の際にもその事は考慮され、ある程度の光に対する堅牢度は保たれています。
しかし、長い期間 窓辺に置かれた絨毯の場合、窓からの距離やテーブルなどの光の障害物などにより、絨毯の部位によって光による色素の変化に差が生じてしまう恐れがあります。極端に言うと、窓に近い部分が色、模様が薄くなり、遠い部分は濃いまま、と言う状態です。普通はそこまで極端になってしまう事はありませんが、こんな事になってしまっては大変です。
これを避ける為には、レースのカーテンを引く、時々絨毯の向きを180度変えてやるなどの配慮が効果的です。さらに、UVカットの窓ガラスの使用も効果があります。
半年に1度の陰干し
陰干しは、年に1〜2回(3月から5月ごろまでに一度、9月から10月にも)天気のよい乾燥した日を選んで行います。
風通しのよい場所で、物干竿などを用意して陰干しをして、湿気をとりましょう。特にシルクの絨毯の場合、光線の強い場所はあまりお勧めしません。日陰でも裏干しがいいです、日陰や曇り空でもも紫外線は降ってきますので、基本的に裏干しがいいと思います。
できれば、軽く裏からたたいて、パイルの奥の埃も出しましょう。
絨毯をどかしたあとの床を お掃除するかと思いますが、水拭き後は十分に床が乾燥してから絨毯を敷いて下さいね。

